予算と価格のバランスはどうか

まず確認しておきたいポイントが、予算と価格のバランスです。飲食店やメーカーとして利益を出していくためには、原価はなるべく抑えることがもちろん望ましいことです。ただし、あまりに安価な食品ばかりを求めて品質を軽視していたら、お店の評判に悪影響が出てしまいます。逆によい品質の食材でも原価がかかりすぎても、経営に影響を及ぼしかねません。

飲食店における食材の原価は30％程度が目安だとされており、この基準をベースとして予算内でバランスをとることが重要です。すべてを均一に考えるのではなく、目玉となるメニューは原価を高めにすることも効果的です。

安定して食材を供給してもらえるか

食材を安定して供給してもらえるかどうかも、重要な要素に挙げられます。もし食材の供給が突然途切れてしまったら、経営を続けられなくなってしまうためです。食材の配送体制を確認し、安定した供給ができるか確認をおすすめします。

また、飲食店の場合、突発的に団体の予約が入ることもあります。突然のビジネスチャンスにも大量の食材を柔軟に供給してくれるか否かは、経営上重要なポイントです。

品質は保たれているか

食材は、品質管理が非常に大切です。しっかりと管理された、安全な食品を提供してくれるのかをチェックする必要があります。卸業者の中には、サンプルを提供してくれる業者も存在します。事前に食材を味わって直接チェックできるチャンスであるため、積極的な活用がおすすめです。サンプルが手に入らない場合は直接仕入れ業者を訪問して、自分の目で見て確認することも検討しましょう。

食品を扱う場合、品質の維持には手を抜かないことが重要です。

小ロットから注文に応じてくれるか

小ロットからの注文に対応してくれるか否かも、卸業者を選ぶうえでは重要なポイントです。小ロットから対応してくれる業者であれば、無理のない範囲で依頼できます。特に個人で営業している場合、小ロットから対応可能か否かは重要です。

また、小ロットで依頼できれば、様々な種類の食肉を試せます。必要以上の量を仕入れて無駄を発生させないためにも、極力柔軟に対応してくれる業者を選ぶことがおすすめです。

配送エリアの中に自分の店舗があるか

業者の配送エリアの中に自分の店舗があるか否かは、早期にチェックしておくべきです。卸業者が自社トラックで配送できるエリアは決まっています。宅急便を利用する方法もありますが、高品質な食材を早期に仕入れるためには、卸業者に直接配送してもらうことが重要です。卸業者は食品や業界に関する情報を持っていることも多く、なるべ8く卸業者に直接配送してもらったほうが経営にとってプラスだと考えられます。